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運動神経は才能ではない!?

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本日はよく勘違いが起きやすい身体能力と運動神経の話です。

まずそれぞれ簡単に説明していきましょう。


【身体能力】

読んで字の如く、“身体”の“能力”です。笑

全く説明になっていませんね。ただ、ざっくり説明すると本当にこれだけです。

しかしこれだけではあまりにもザックリすぎるので、もう少しだけ説明しましょう。

分かりやすくいうと、皆さん必ず一度は受けた事があるであろう体力測定。この体力測定の項目こそが身体能力を測るものです。

  • 走る(短距離走)
  • 跳ぶ(立ち幅跳び)
  • 投げる(ソフトボール投げ)
  • 筋力(上体起こし、握力)
  • 持久力(長距離走)
  • 平衡感覚(片脚バランス)
  • 柔軟性(長座体前屈)

などのシンプルに自分の身体を使って発揮出来る能力が身体能力です。体力測定値が高い人のことを“運動神経がいいね”というのは実は違います。体力測定値が高い人は運動神経ではなく、身体能力が高いのです。

 

【運動神経】

頭の中で手足を動かそうと考えて、その考えを脳が身体に伝える。その際に脳〜筋肉に伝わるまでの回路を運動神経と言います。

伝えるための回路、なので逆にここでは身体能力は関係ありません。筋力がなく、ふくよかで運動が出来なさそうに見える人も運動神経が良ければ意外とスポーツが上手かったりします。

人が身体を動かそうとする時、脳の神経が身体の神経回路を通して筋肉に指示を出します。その指示が筋肉に伝わり、「自分が思った通りに身体を動かせること」がいわゆる「運動神経が良い」ということになります。

なかなかプロスポーツ選手のような動きが出来ない、その理由は脳で考えてから運動神経を通って筋肉に伝わるまでに誤差が生じるからです。その誤差があるので、目で見てその動きを模写する事はとても難しいのです。その誤差が少ない人を運動神経が良い人ということが言えます。

簡単に言うと、自分の身体を思った通りに動かせる能力が運動神経です。

ではそれぞれ違う物だと言うことが分かったところで。

次はそれぞれどうやったら鍛えられるのか

 

『身体能力を強くする』

これは実は運動をしてる人は無意識にやってます。そう、一般的な運動は全て身体能力の向上に繋がります。

腹筋を頑張って20回から30回まで出来るようになった→腹筋という身体能力の向上。

3キロを15分掛かっていたが13分に縮まった→心配持久力、脚力という身体能力の向上。

全てのトレーニングは自身の身体の機能を向上に繋がっています。なので特に今までと変える必要はありませんね。


『運動神経を良くする』

運動神経は天性、才能、遺伝、などと言われることも多々ありますが、実際はそんなデータはありません。

運動神経はあくまでも神経の話です。身体が大きい小さい、リーチが長い短い、これは天性のもので遺伝的な要素が関係してきます。

しかし運動神経は“運動環境”次第で飛躍的に向上します。

ゴールデンエイジ、という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

6〜12才(個人差があるので前後1〜2年も含む)の時期で、あらゆる動作を短時間で覚えられる時期。新しい動作を何度か見ただけですぐに身につけることも可能です。しかもこの時期に覚えた動きは一生忘れません。子供に頃に水泳を習っていた人が10年間泳いでいなかったとしても泳げる、というのは一番分かりやすい例えかなと思います。

このゴールデンエイジ期に一気に伸びるのが運動”神経“です。筋肉や柔軟性ではなく、思った通りに自分の身体を動かすための能力です。

この時期にどんな運動をするか、運動神経の良い悪いはここが9割を占めます。ゴールデンエイジ期に机にかじりついて勉強をしている、テレビゲームをやっている、こういう少年期を過ごした方は運動神経があまり発達しなかったかもしれませんね。ゴールデンエイジ期を過ぎても全く運動神経が伸びないわけではありませんが、わずかだと思って下さい。

大人になってからも出来る事が増えて来た、パフォーマンスが向上して来た、というのは実は運動神経ではなくて身体能力が向上したことに由来する事がほとんどです。

よく言いますよね、

”努力は裏切らない“

運動神経の良い人に勝つにはその人の3倍努力して身体能力を向上させれば勝てます、身体能力はゴールデンエイジなど関係ありません。先程も書いた通り、運動神経は大人になってからの伸び代はほとんど無いです。しかし身体能力は努力すればするほど向上します。

運動神経も良くて、努力して身体能力も高める人、こういう人がオリンピック選手などになる人です。

でもお父さん、お母さんが元アスリートの子供ってみんな運動神経が良いじゃないか!と思う人もいる事でしょう。それは両親が元アスリートだった経験を活かして、我が子に運動環境を提供した結果です。両親が元アスリートでも普通の幼稚園に通い、普通に小学校の体育くらいしか運動をさせなければ平凡な運動神経のままなんです。 

このブログを読んでいるほとんどの人がゴールデンエイジは過ぎていると思います。お子さんがゴールデンエイジ中だという方はちょっと意識してみてくださいね(もちろん子供がやりたく無い事を押し付けるのではなく、あくまでも子供の意思を尊重しながら)

なので自分自身がやるべき事は身体能力を高める事です!さぁ、運動神経の良い人に勝ちに行きましょう!

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記事を書いた人
スマホフィット トレーナー 齊藤 博樹

齊藤 博樹(サイトウ ヒロキ)

運動嫌いの人にも“運動って楽しい”と思って頂けるように♪♪

安心、安全、楽しくをモットーにセッションをしております。

趣味→ブレイクダンス、フリースタイルバスケ、コーヒー



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