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寒い季節こそビタミンDのめぐみを。管理栄養士マチコ先生コラムvol.6

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風が冷たく、急な寒さに体が驚く初冬。


私が住む北海道では各地から雪便りも聞かれ、
ストーブが日に日に手放せなくなってきました。

北海道民はこの時季、
ストーブを焚くのをいかに遅くするかを競う習性があります。


私は10月中旬早々にギブアップ。

すっかりストーブにお世話になっています。


世の中は少しだけ穏やかさを取り戻してきましたね。

ただし油断は禁物。


なぜなら、これからどんどん寒くなってくると
免疫力が下がりやすくなるからです。

人間は体温が1℃下がると

免疫力は3〜4割も落ちると言われています。


逆に1℃上がると5〜6倍も高くなるそう。

 体を温める“温活”の必要性が分かりますよね。


温活についてはもっと寒くなってから伝えるとして、
今回は昨今、免疫力アップで脚光を浴びている栄養素について説明します。


それは「ビタミンD」。

私も長年、ビタミンDと免疫力について注目してきました。


ビタミンDといえば、
カルシウムの吸収を促すことが最もポピュラーな働き。


よく高齢者の方に栄養指導をすると、
「毎日、牛乳を飲んでいるのに骨折をするの」といわれます。


カルシウムだけを摂取していてもビタミンDが不足すると、
骨は弱くなり骨折の原因になります。

世界中で今、盛んに研究が進められているのが免疫力との関係。


ビタミンDは免役細胞を活性化する作用があります。

血中のビタミンD濃度が高い人は免疫力が高いことがすでに分かっています。

日頃から免疫力をアップしておくことは、
さまざまな病気や感染症から身を守る上でとても大事なこと。


人の皮膚には、コレステロールを材料に作られた、ビタミンDになる前の物質
「ビタミンD前駆体」が存在しています。

これが日光の紫外線を浴びることでビタミンDに変わります。


日光を浴びる時間は、春から秋の晴れた日で15〜30分、
曇りの日で30〜60分を週に3回ほどを行うことがベスト。

もしくは毎日15分ほど日光に当たるだけでもいいでしょう。


冬は紫外線が弱いため、日光浴の必要時間は長くなります。

とは言っても寒くて外出はなかなかできません。


冬にインフルエンザが増えるのは紫外線が弱く、
さらに外出も減り、血中のビタミンD濃度が低くなることが
起因すると以前から言われてきました。


そこでこれからの季節は、
食事からしっかりとビタミンDを補給することが必要。

サケ、サンマ、サバ、カレイ、ブリ、シラス干し、キクラゲ、干し椎茸など
魚類やキノコ類に多く含まれています。


特に免疫力アップにオススメは魚類です。

血流を改善するオメガ3系脂肪酸のDHAやEPAも豊富。

血流を良くすることは温活にもつながります。


今こそ魚の出番!


 魚を食べる頻度を増やし、
ビタミンDをきちんと補給して寒い冬を元気に乗り切りましょう。


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入稿者写真
記事を書いた人
上坂マチコ

【 プロフィール】

  • お食事のカウンセリングサロン「colan」代表
  • 管理栄養士・料理家・コラムニスト

【 経歴 】

  • 北海道北見市出身
  • 天使女子短期大学(現 天使大学) 食物栄養学科 卒業
  • 食事指導の企業で食事相談業務を行う
  • 雑誌の編集者として取材、文筆業を行う
  • 大手料理教室の料理講師として和洋中全般、美容に関する料理を教える
  • 高齢者施設では栄養科長/管理栄養士として多くの実績を積む
  • 現在はフリーランスの管理栄養士として活動中
  • 2020年よりオンライン食事カウセリングを開始
  • 2021年よりスマートチェーンでのオンライン食事指導を開始
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